REGINA LOCUS LVXL
トレンド解説2026年5月17日

シミは「消す」より「作らせない」 ― AGEsという、戻らない老化の話

第1章:はじめに ― 「なかったことにできない老化」がある

エイジングケアと聞くと、多くの方が「できてしまったものを、どうにかする」ことをイメージされるのではないでしょうか。できたシミを薄くする。深くなったシワを浅くする。たるんだ肌を引き上げる。

化粧品の世界は長いあいだ、この「できてしまったものへの対処」を中心に回ってきました。そして今もなお、多くの製品がそこを競い合っています。

ですが、肌の中で起きている老化の中には、「一度起きたら、もう戻せない」種類のものがあります。今日お話しするのは、その代表格である「AGEs(エージーイーズ)」という物質についてです。

少し聞き慣れない言葉かもしれません。でも、これを知っているかどうかで、エイジングケアの考え方が根本から変わります。

第2章:AGEsって、なに? ― 「こげた肌」のはなし

AGEsは、日本語で「終末糖化産物(しゅうまつとうかさんぶつ)」と呼ばれます。難しい名前ですが、中身はそれほど複雑ではありません。

身近なたとえで考えてみましょう。ホットケーキを焼くと、こんがりと茶色い焼き色がつきますよね。あれは、生地に含まれる「糖」と「たんぱく質」が、熱によって結びついて変化したものです。この反応を「糖化(とうか)」といいます。

実は、これとよく似たことが、私たちの体の中でも起きています。体温という穏やかな熱の中で、血液中の糖と、肌のたんぱく質が、少しずつ結びついていく。その結果できあがるのが、AGEsです。

つまりAGEsとは、いわば「肌の中で、ゆっくりと進む、こげ」のようなもの。そしてホットケーキの焼き色が元の白い生地に戻らないのと同じで、一度できたAGEsも、元には戻りません。

第3章:なぜ、AGEsはやっかいなのか

「こげができるだけなら、表面の問題では?」と思われるかもしれません。ですが、AGEsのやっかいさは、そこからが本番です。

肌のハリや弾力は、「コラーゲン」というたんぱく質が、しなやかな網の目を作ることで保たれています。ところがAGEsは、このコラーゲンの繊維にこびりつき、網の目を硬くこわばらせてしまいます。やわらかいクッションが、カチカチに固まっていくようなイメージです。これがハリの低下や、肌の黄ぐすみとして現れます。

さらに厄介なことに、AGEsはそこにじっとしているだけではありません。最新の研究では、AGEsが肌の中で「活性酸素(=酸化の元)」を生み出し、同時に「炎症」を引き起こすことが、繰り返し確認されています。

ここが重要なところです。老化の原因であるはずのAGEsが、さらに別の老化の原因を呼び込んでくる。 酸化が炎症を呼び、炎症がまたコラーゲンを壊し、その傷んだ環境がさらにAGEsを生みやすくする ―― 一度回りはじめると、自分で自分を加速させていく連鎖です。

REGINA LOCUS LVXLが扱う「皮膚老化動力学」という考え方は、まさにこの連鎖の構造そのものに注目しています。老化を「点」ではなく「流れ」として捉える。その流れの中で、AGEsは「下流に溜まっていく、戻せない澱(おり)」のような位置にあります。

第4章:だから、「作らせない」しかない

ここまで読んでいただくと、ひとつの結論が見えてきます。

戻せないのなら、できる前に手を打つしかない。

これは、決して後ろ向きな話ではありません。むしろ逆です。シミやシワが「見えてから」対処するのは、すでに連鎖が一周も二周も回ったあとの対応です。それに対して、AGEsが溜まりはじめる前の段階に目を向けることは、老化という流れの「より上流」に介入するということ。早ければ早いほど、打てる手は多くなります。

世の中のエイジングケアの多くが「修復」を競い合っているなかで、「そもそも作らせない」という発想は、まだ語られることの少ない領域です。ですがAGEsの性質を正しく知れば、これがごまかしのない、まっとうな順序だということがわかります。

肌の「こげ」は、こげる前にしか手出しができない。

シミを「消す」ことばかりを考えてきた方にこそ、一度立ち止まって、「作らせない」という順序を考えてみていただきたいのです。


※本記事はREGINA LOCUS LVXLの市場・科学情報をもとに編集したものです。特定の効能・効果を保証するものではありません。

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